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田中さんを迎えて「ちゃぶだい集会」を開催しました!

去る9月23日、おかまちコミュニティカフェkittoにて、ゲストに
(一社)officeドーナツトーク田中俊英さんを迎えて開催しました。

前半は、田中さんの講演会が、和やかな雰囲気で進められ、
後半に質疑応答も交えつつ意見交換しました。

以下、田中さんのお話の概要です。

再び授かった命

田中さんは、淡路プラッツというNPOの代表として、引きこもりの若者支援に関わっていましたが、過労の末、脳の病気で緊急入院という事態に。スタッフの発見があと少し遅ければ、今ここに居なかったかもしれないそうです。数日間の昏睡状態から目覚めた時に、医者が言った言葉は「人に救ってもらった命、これからは、人のために尽くすような生き方をしなさい」と。それまでも若者支援に尽力し、その末に過労で倒れたにもかかわらず、医者からまた尽くすよう言われた田中さんでしたが、きっと自分はこういう運命なのだなと、再び(一社)オフィスドーナツトークを立ち上げました。

大切なのは保護者の対応

ドーナツトークを立ち上げた理由は、貧困支援をしたかったから。不登校やひきこもりの背景には、先天的な発達障害だけでなく、第4の発達障害(幼少期からの虐待によるもの)があるとのこと。子どもへの支援は若いスタッフに任せ、田中さんは主に保護者面談を行っているそうです。保護者面談を丁寧に行うことで、ある程度の状況は解決出来ると話してくれました。

孤独なハイティーン
「問題の原点は、10代後半にある」ということで、高校内に居場所カフェをつくることに取り組んでおられます。家を(ファーストプレイス)とすると、教室は(セカンドプレイス)。ファーストプレイスからセカンドプレイスに行けなくなってしまった時、(サードプレイス)である「居場所カフェ」が必要だと田中さんは話します。
朝食を食べる習慣がない若者に、出来たてのパンが焼けるトーストのいい匂いとコーヒーの香りを校内に漂わせて、カフェに呼び込むことがねらい。大切なのは、食べることよりも、そこで話すこと。特に西成は、ステップファミリー(子連れで再婚する家族)が多く、家庭で言えない文句を、さんざんスタッフに言って帰る高校生もいるそう。それでいい。「5回以上利用すると、学校を辞めることはまずない」とのこと。中退させないしくみづくりとして、機能し始めています。
このしくみを、公的な資金で継続させたいけれど、なかなか難しいところもあるそうです。最近では、クラウドファンディングという寄付のしくみを利用して、西成高校の「モーニングとなりカフェ」の資金集めを行いました。田中さんは、日本で寄付が集まるのか疑っていたそうですが、期限内に成立し、いよいよカフェがスタートするそうです。

=====休憩を挟んで、質問タイム(抜粋)

(参加者)「バイターン」について教えてください。
(田中)バイターンは「アルバイト」「インターン」を合わせた合成語です。
考えたのは横浜でNPOパノラマをしている友人の石井さん。
青葉区の多摩高校でバイターンを始めた。
職業経験(インターン)を3日間程度、青葉区の理解ある店主の喫茶店や美容院などで行い、この子はすぐには仕事ができないけど自給を出して雇いたいなと判断してもらったら4回目くらいからアルバイトとして雇ってもらえる仕組み。
インターンからバイトに連続して流れることはあるようでなかった仕組み。
個別フォローの必要があるから何十人も同時にはできないが、年間何人かをこつこつ支援していくと社会人になっていける。
バイターンを大阪でもやっていいよと石井さんに言ってもらったので、中間的就労の場づくり事業を大阪府の委託事業で始めました。2年間で10人くらいの若者に体験してもらいました。

(参加者) 大阪府はまだ高校側の問題が残っていますね。
高校卒業の単位を認めてもらえることが本来のバイターン。府立高校の場合は勝手にできない。教育委員会に申し出ないといけない。
(田中)もともとは3〜40代の引きこもり、ニートの支援から始まりました。
学校とからみ始めたのはそのあとなんです。今は高校生支援によるバイターンになっていますが、もともとはアルバイトが続かない人たちが、いかにスムーズに受け入れてもらえるかという思いから。
僕は就労にはこだわってない。
人生90年としてだいたい20歳から60歳まで働く。90年の半分以下しか働いていない。それ以外はいろんな人生がある。人によってはずっと働かない人もいる。人生イコール就労と日本は考えすぎ。とらわれすぎ思う。

(参加者)政府の引きこもり若者支援は、対象者が高齢化して若者の範囲を外れてしまう。
若者支援という言葉がおかしい。
(田中)若者のニートの定義が34歳までだったんです。イギリスのニート概念は16〜18。日本は16〜34歳。政策の思惑がある。サポートステーションは34歳ではもたなくなって39歳にしている。おっしゃるように対象が40代になっていく。
このあたりで若者の定義を23歳、25歳、29歳、せめて20代に戻してしまうのもアリかなと思う。サポートステーション予算は40億で170箇所。
それも3分の1、4分の1に減らして発達障害支援や引きこもり当事者グループの集い。そういったものに予算を分配していったほうがはるかに意味があると思う。

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その後、NPOのミッションやマネジメントについても、熱い議論が繰り広げられました。
まだまだ田中さんの話しは尽きない雰囲気でしたが、徳島に帰る時間が迫っているということで、おひらきとなりました。

田中さん、熱いトークをありがとうございました。

次回のご案内です!

子ども・若者サポーターがつながるための「ちゃぶだい集会」
開催日 10月30日(月)19:00〜21:00→10月は、会場の都合で末日ではなく、30日に開催です!
会場:しょうないガダバ(庄内幸町2-29-19)
対象:子ども・若者に関わる活動をしている方

ボランティアや個人、団体がゆるやかにつながり、日頃の活動を通して起こる疑問や課題解決に向けたヒント、お役立ち情報などをみんなで持ち寄り、わいわいと語り合う集いです。

10月は、自由テーマです!
4月からの半年をふりかえりながら、これからの「ちゃぶだい集会」を考えます。

参加費:300円
申込不要・直接会場にお越し下さい

*会場は急な階段が有り、小さなお子さん連れには危険な状況です。安全確保のため、乳幼児連れのご参加ご遠慮ください。

ちゃぶだい集会(拡大版)を開催します!

子ども・若者サポーターがつながるための「ちゃぶだい集会」拡大版を開催します。

開催日 9月23日(祝)16:00〜18:00
会場:おかまちコミュニティカフェkitto
対象:子ども・若者に関わる活動をしている方・学生

ボランティアや個人、団体がゆるやかにつながり、
日頃の活動を通して起こる疑問や課題解決に向けたヒント、
お役立ち情報などをみんなで持ち寄り、わいわいと語り合う集いです。

9月は、大阪市内の高校内に「居場所カフェ」をつくっている
(一社)officeドーナツトークの田中俊英さんをお招きして、
若者に関する課題と現状などについて伺います。
みなさんどうぞお越し下さい。

参加費:無料(飲み物代実費)
懇親会に参加の方は、1000円
当日参加も可能ですが、できれば事前にお申し込みください。
参加申込フォーム→http://ten.or.jp/contact

*今回の会場は、エレベーターの設置がありません。
会場にお越しいただく際は、階段かエスカレーターをご利用下さい。
*保育はついておりません。お子さん連れでご参加の方は、
保護者の方が責任を持って、お子さんの対応をお願いします。

豊中第13中にてワークショップを行いました

去る8月31日の午後。
13中学校PTA主催で行われた「世界が100人の村だったら」ワークショップに、
正阿彌、森、上村の3名で行ってまいりました。

この企画は、1月に行われた(仮称)とよなか大学院プレ事業に参加していた
保護者の方が、「ぜひ、うちの中学校でもやってほしい」ということで
実現した企画です。13中では、毎年夏休みに、中学生に向けてPTA主催で学びの
機会を設けているそう。実際に我々のワークショップを体験した方からのオファー
ということで、ワクワクしながら会場に向かいました。

前日まで、なかなか申し込み者がなく、もうこれは大人向けにしましょうか・・と
話していた矢先、クラブ単位での申込が多数有り、結局参加してくれた生徒は42名。
先生や保護者にも入ってもらい、50名を越えるワークショップとなりました。

導入は、世界の人口をWEBページで見てみます。刻々と増える人口に驚く生徒達。
人口が増えるとどんなことが起こると思う?
1人1人が、自分達の暮らしと結びつけて考えます。

次に全員違う内容のことが書かれた役割カードに従い、男女や年齢で分かれてみます。
それぞれの国の言葉であいさつした後、大陸ごとに分かれます。

アジアはもちろんぎゅうぎゅうになるのですが・・・
恥ずかしくて、動いてくれないかな?という我々の心配はどこへやら。
「きつーい」「座れない!」「なんやこれ?」
楽しみながら、大陸の輪の中に入ってくれました。

その後、PTAのみなさんにも協力してもらって識字の寸劇をしました。
これは、テキストをちょっとアレンジしたTENオリジナルの寸劇です。
字が読めない、書けないということは、どんなことになるの??
普段当たり前と感じていることを改めて考え直す機会を持ってもらいました。

最後のクライマックスは、「富の分配」です。
所得の多い順から3つのグループに分かれて、おやつの袋をもらいます。
袋の中味は、お馴染みハッピーターン。人数分あるはずのお菓子なのに
あれ?配分がおかしい・・・生徒達は、どうしていいか悩みはじめます。

「おれら少なすぎるのに、あっちは2個ももらってる」
「おかしいやろ」「奪ってこい」
さすがに、小学校でやった時のようなケンカはなかったものの、ちょっとした
口論があり、不公平感と世界の現実をみんなで感じとってくれたようです。

ここまでの一連の体験について、ワークシートに記入し、自分達に
できることを考えました。
最後は、若者が社会に向けて動いたことの一例として
バレンタイン一揆の映画やNPO法人インターナショクナルの活動を紹介。
生徒達は、お兄さんお姉さん達の活動を真剣なまなざしで受け止めてくれました。

今回はクラブ単位の参加だったので、学年を越えてさまざまな男女が
参加してくれたため、互いに多様な意見を聞くことができたことが
大きな収穫でした。また、校長先生をはじめとして、保護者のみなさんの
協力体制もすばらしく、通常の授業よりもゆったりとした雰囲気で
行うことができました。何より、主旨を理解してくださった保護者からの
依頼ということが、私たちにとっても大きな喜びでした。

今後も、授業時間だけにこだわらず、さまざまな依頼にこたえていきたいです。
参加してくれた生徒のみなさん、13中の先生方、何よりPTA運営委員のみなさん
貴重な機会をありがとうございました。

第5回ちゃぶだい集会を開催しました。

8月のちゃぶだい集会は、吹田で活動しているNPO法人「ここ」の三科さんはじめスタッフさんにお越しいただき、フリースクールについて話題提供いただきました。

この日集まった参加者は、大人8名とお子さん2名。TENのスタッフ3名に、ここのメンバー3名と総勢16名。
会場となった「しょうないガダバ」の2階が熱気で溢れました。

まずはじめに、参加者から簡単な自己紹介をしてもらった後に、三科さんからパワーポイント使って活動の説明。
「ここ」のあゆみや、最近の活動風景などを紹介していただきました。

後半は、感想を交えながらの意見交換でした。

学校外の居場所の必要性であったり、学校以外の場がもっと多様であるべきという意見や
学校になじめない人が出てきた場合、学校以外の選択肢がもっとあった方がいい。
学校に行かなかった子が、社会と接点を持つには?
学校以外の選択をする子に対しての「社会のまなざし」を変えていく必要があるのでは。
フリースクールが継続するためには、資金も必要。
月謝での収入を安定的に確保する⇔もっと寄付を呼びかける。
フリースクールのイメージを変えていく必要もあるのではないか。
「学校」というものが、既存のイメージにしばられないことが大切。
学校教育を受けないと「普通」じゃないという固定観念。
では、「普通」ってどういうこと?
→この後しばし「普通」とはどんなことなのか、熱い議論が交わされました。

「ここ」さんからは、フリースクールに来ている生徒たちに必要なのは「生きる力」だと。
衣食住からはじまる「生活力」が身についていない子が多く、まずはそこを整えて
あげるだけで勉強に対する意欲が高まることもある、ということも教えてもらいました。

子どもが変わっても、親が変わらないと根本解決にはならないケースもある。
実は、しんどいのは子よりも親だったりすることも・・・
親子が離れた方が上手く行くケースもある。
親自身が、話しを聞いてもらっていないのではないか。
であれば、親のサポートは、どうしていくべきなのか・・・などなど、
参加者からもさまざまな意見が寄せられました。

まだまだ話しは尽きないままに時間切れ。おひらきとなりました。
この日も、さまざまな形で子どもに関わる参加者が来てくださり、それぞれに新たなつながりが
できたようです。

話題提供してくださった「ここ」のみなさん、参加してくださったみなさん
ありがとうございました。

次回のちゃぶだい集会は・・・スペシャルバージョン。
いつもと会場・日程が変更です。

2017年9月23日(祝)午後4時〜6時
会場 おかまちコミュニティカフェkitto
ゲスト (一社)officeドーナツトーク 田中俊英さん
定員 30名
参加費無料 終了後に懇親会を予定しています。懇親会参加者は1000円
申込 当日参加も可能ですが、座席の準備がありますので事前にご連絡頂けるとありがたいです。
申込方法 → お問い合わせページにてちゃぶだい集会参加希望とお知らせ下さい。

 

ESDリソースセンターWEBが新しくなりました!

豊中市内で活動する団体を紹介している「ESDリソースセンターWEBとよなか
市内のESDに関する活動が、一目でわかる!と好評をいただいていますが、この度スマホでも見やすいページにリニューアルしました!
→http://esdtoyonaka.net/

市民・学校・事業者のとりくみを紹介しています。ぜひ、ご活用くださいね。

ちゃぶだい集会第5回を開催します!

子ども・若者サポーターがつながるための「ちゃぶだい集会」
開催日:8月31日(木)19:00〜21:00
会場:しょうないガダバ
対象:子ども・若者に関わる活動をしている方
話題提供者:NPO法人ここ 三科元明さん

ボランティアや個人、団体がゆるやかにつながり、日頃の活動を通して起こる疑問や課題解決に向けたヒント、お役立ち情報などをみんなで持ち寄り、わいわいと語り合う集いです。

参加費:300円
申込不要・直接お越し下さい

問い合わせ
特定非営利活動法人とよなかESDネットワーク
toyonaka-esd@ten.or.jp

おでかけちゃぶだい集会@団欒長屋を開催しました!

7月31日月曜日、いつものちゃぶだい集会とは場所を変えて、蛍池の「団欒長屋プロジェクト」にお邪魔しました。

この日の話題提供者は、団欒長屋プロジェクトの渕上桃子さん。
日常的な活動や昨年の保育所立ち上げから、現在の状況に至るまでのプロセスを、紹介していただきました。
一度団欒長屋に来てみたかった!と、初めて訪れる方も多く、なんと15名もの参加がありました。

渕上さんからは、「どうやって自分のモチベーションを保っているのか?」といった投げかけが参加者にあり、
それぞれ、さまざまな視点から意見が出されました。
・一緒にやってくれる仲間を増やす。→そのためには、共感してもらうことが大切。
・自分自身の環境を変えてみることも大事。→違うところで、これまでの経験が生きるかも?
・ええかげんさが必要。
・同じコミュニティだけでは、しんどくなってしまう。→他地域、多分野とコラボ。
・チームで取り組むメリット→第三者の存在が大切。
・やりたいことと、やらねばいけないことを整理する。
・私生活にもメリハリ。
・何事もあまり考えすぎない。
・思うがままに、とりあえず進んでみよう!

後半は、「しくみづくり」にも話題が及び、フードドライブのことであったり、地域資源や情報を活かすことなどについても議論が交わされました。

最後は、小さなちゃぶだいを渕上さんにひっくり返してもらって終了。

次回は、いつもの「しょうないガダバ」で開催です。
8月31日(木)19:00〜21:00
ゲスト NPO法人ここ 代表 三科さん
テーマ フリースクールについて

第4回子ども・若者サポーターがつながるための「ちゃぶだい集会」

今月の「ちゃぶだい集会」は、庄内を飛び出して
蛍池で開催します!普段なかなか参加出来ない子連れのみなさんも
是非ご参加ください。

子ども・若者サポーターがつながるための「ちゃぶだい集会」
開催日:7月31日(月)19:00〜21:00
会場:団欒長屋プロジェクト(大阪府豊中市螢池西町1丁目3−32)
対象:子ども・若者に関わる活動をしている方
話題提供者:団欒長屋プロジェクトのみなさん
参加費:300円

ボランティアや個人、団体がゆるやかにつながり、日頃の活動を通して起こる疑問や
課題解決に向けたヒント、お役立ち情報などをみんなで持ち寄り、わいわいと語り合う集いです。

参加申込は不要。
直接会場にお腰下さい。

とよなか地域創生塾第5回を担当しました。

5月の開講から、スタッフとして継続的に関わっている「とよなか地域創生塾」
7月8日は、第5回目。地域課題を知る&傾聴プログラムの講師をTENの理事が
担当しました。

毎回、バラエティに富んだプログラムを開催する中で、受講生同士の
コミュニケーションの時間が持てていない、前回のふりかえりがしっかり
できていない、などの課題が出されていました。
それらも一気に解決しましょうということで、前半は、傾聴のエッセンスも
加えつつ、受講生同士とことん話して聴き合うコミュニケーションのワークを行いました。

傾聴のスキルが実践できたかどうかはさておき(笑)、笑顔と笑いが絶えない、
あったかい空間になりました。

後半は、理事の森由香さんによる「ご近所さんゲーム」
グループに分かれて、カードの人物になりきってみるゲームです。
その人がどんな生活をしているか?人権が守られているか?を想像しながら、
基本的人権ビンゴカードの問いに答えます。

受講生さん達の想像力?妄想力?が素晴らしく、より多様な人物像が
出来上がり、ビンゴの回答も大いに盛り上がりました。


時間の関係で、最後の共有ができませんでしたが、アンケートでは、
「住んでいる人の暮らしに思いを寄せることで、地域課題の発見につながるのではないか」
「相手の立場になってみることで、価値観の違いを受け入れることは可能」
など多くの気づきを持って帰ってくださったようです。


これから、自分たちが実現したい課題解決に挑んでいく受講生さん達。
企画を立てる中で、この日の経験が役に立ってくれることを願います。

みなさん、お疲れ様でした。
(上村)

教職員研修で講演しました。

去る7月4日と6日の二日間、豊中市教職員向け研修にて「学校、地域、家庭の連携」
というタイトルで講演させていただきました。
このテーマでお話しさせていただくのは、今年で4年目。
毎年、教師になって10年目の先生方が受ける研修の一コマを頂戴して、
お話しさせていただいています。


受講される先生方は、両日で100名近く。年齢もさまざまです。
今年も教育委員会の職員さんによる「教育行政」のお話しに引き続いての45分。
その短い間に、伝えたい内容を詰め込みながら、ワークも入れます。

今年は、若者のサポート事業で感じた思いも踏まえつつ、実際の出前授業で
私たちが遭遇した「対立」の場面をケース事例に、どんな対応ができるか
どんな気づきがあるのか予想して、話し合ってもらいました。

さすがは、先生達。子ども達の気持ちに寄り添いつつも、全体のバランスをとる
視点を忘れません。

ここで考えてもらったのが、ESDで大切にしている「批判的な」考え方です。
「対立」が悪いことと考えがちな若者たちを見ていて、子どものうちに
どれだけ多様な人と出会えるか、価値観をゆさぶられるような異文化に
触れることができるか・・その経験のあるなしが、後々の生き方に
大きく影響してくるのではないかと感じます。
そのために、多様な主体との連携が必要なのではないでしょうか。
もちろん、セーフティーネットとしての連携があることが大前提ですけどね。

短時間のワークでしたが、グループの中でも、多様な意見が飛び交い
先生方自身の価値観も大きく揺れたひとときだったのではないでしょうか。
ここで得た気づきを、是非実際の現場でも応用して行って欲しいです。

そんなわけで・・・今年は、先生方の熱い思いをひしひしと感じる
ことができた研修でした。
(上村)

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