去る8月31日の午後。
13中学校PTA主催で行われた「世界が100人の村だったら」ワークショップに、
正阿彌、森、上村の3名で行ってまいりました。

この企画は、1月に行われた(仮称)とよなか大学院プレ事業に参加していた
保護者の方が、「ぜひ、うちの中学校でもやってほしい」ということで
実現した企画です。13中では、毎年夏休みに、中学生に向けてPTA主催で学びの
機会を設けているそう。実際に我々のワークショップを体験した方からのオファー
ということで、ワクワクしながら会場に向かいました。

前日まで、なかなか申し込み者がなく、もうこれは大人向けにしましょうか・・と
話していた矢先、クラブ単位での申込が多数有り、結局参加してくれた生徒は42名。
先生や保護者にも入ってもらい、50名を越えるワークショップとなりました。

導入は、世界の人口をWEBページで見てみます。刻々と増える人口に驚く生徒達。
人口が増えるとどんなことが起こると思う?
1人1人が、自分達の暮らしと結びつけて考えます。

次に全員違う内容のことが書かれた役割カードに従い、男女や年齢で分かれてみます。
それぞれの国の言葉であいさつした後、大陸ごとに分かれます。

アジアはもちろんぎゅうぎゅうになるのですが・・・
恥ずかしくて、動いてくれないかな?という我々の心配はどこへやら。
「きつーい」「座れない!」「なんやこれ?」
楽しみながら、大陸の輪の中に入ってくれました。

その後、PTAのみなさんにも協力してもらって識字の寸劇をしました。
これは、テキストをちょっとアレンジしたTENオリジナルの寸劇です。
字が読めない、書けないということは、どんなことになるの??
普段当たり前と感じていることを改めて考え直す機会を持ってもらいました。

最後のクライマックスは、「富の分配」です。
所得の多い順から3つのグループに分かれて、おやつの袋をもらいます。
袋の中味は、お馴染みハッピーターン。人数分あるはずのお菓子なのに
あれ?配分がおかしい・・・生徒達は、どうしていいか悩みはじめます。

「おれら少なすぎるのに、あっちは2個ももらってる」
「おかしいやろ」「奪ってこい」
さすがに、小学校でやった時のようなケンカはなかったものの、ちょっとした
口論があり、不公平感と世界の現実をみんなで感じとってくれたようです。

ここまでの一連の体験について、ワークシートに記入し、自分達に
できることを考えました。
最後は、若者が社会に向けて動いたことの一例として
バレンタイン一揆の映画やNPO法人インターナショクナルの活動を紹介。
生徒達は、お兄さんお姉さん達の活動を真剣なまなざしで受け止めてくれました。

今回はクラブ単位の参加だったので、学年を越えてさまざまな男女が
参加してくれたため、互いに多様な意見を聞くことができたことが
大きな収穫でした。また、校長先生をはじめとして、保護者のみなさんの
協力体制もすばらしく、通常の授業よりもゆったりとした雰囲気で
行うことができました。何より、主旨を理解してくださった保護者からの
依頼ということが、私たちにとっても大きな喜びでした。

今後も、授業時間だけにこだわらず、さまざまな依頼にこたえていきたいです。
参加してくれた生徒のみなさん、13中の先生方、何よりPTA運営委員のみなさん
貴重な機会をありがとうございました。

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