市民活動情報サロン
ちゃぶだい集会Vol.12 ママの健康、誰が守る ~女性が気をつけたい婦人科の病気~
2020-03-08 ブログちゃぶだい集会市民活動情報サロン過去の実績
ちゃぶだい集会Vol.12 ママの健康、誰が守る ~女性が気をつけたい婦人科の病気~
2月20日のちゃぶだい集会は久しぶりに昼間の時間帯に行いました。
ゲストに卵巣がんを克服された、岡本美佐さんと女性支援を行っているNPO法人 ゆるんのメンバーをお迎えし、人にはちょっと聞きにくい、婦人科の病気について話しました。
はじめに、ゆるんの活動紹介として、ウェブサイトを通じた情報発信や、家庭間のさまざまな相談対応、自己表現・自己実現を目的とするサロン・交流会事業・ワークショップの案内や、岡本さんを応援することになった経緯の説明がありました。
ゆるんについて詳しくはこちら
次にゲストスピーカーである、岡本美佐さんが自身の体験談と卵巣がんについての説明をしてくださいました。
「卵巣がんはどのような病気なのか」、「どのように病気に気が付いたのか」をメインに話された後、参加しているメンバーで自由に質問や意見交換を行いました。
下記、出てきた質問や意見などの一部です。
■産婦人科には行きにくい
Q.どんな格好で行ったらいいのか。
→スカートが楽だが、病院によっては巻くタオルのようなものを貸してくれるところもある。
Q.自分に合ったお医者さんを見つける方法は?
→行く前にホームページで先生を調べたり、相性もあるのでいくつか周ったりするといい。
→人で行くのは勇気がいるので、みんなで行く日を決めたらどうか。
→産婦人科検診が進む社会になるように、市や企業と協働して取り組んでいくように働きかけたらどうか。
■手術のときの不安なことについて
Q.入院の際の金額、入院の間収入がなくなることへの不安、子どもの預け先、家族のこと、市のサポートや手続き、入院のための準備物等。
→入院前に病院に聞く、サポートのことは市役所や児童養護施設に相談
■男性の理解について
→性は多様なので、性について女性だから知っているとか、男性だから分からないというわけではないが、体の仕組みや考え方の違いからお互い無理解なこともある。お互いに歩み寄ることが大事ではないか。
病気の話はどうしても重い話になりがちですが、ゲストスピーカーの岡本さんが明るく話してくださったり、ゆるんのスタッフが参加者から声を拾いながら進行を進めてくださったことで、終始和やかな雰囲気で会が進みました。
「産婦人科に行きやすい社会にするにはどうしたらいいか」という問いから、人々の意識変革や、行政や企業との協働などアイディアが出ました。今回は「単なる知識共有だけでなく、性の話を気軽に身近にできる社会にするためのちゃぶだい集会にする」というねらいを定めていたのですが、、自分事から社会の事へ意識が向くような話題になって良かったなと思いました。
また夜のちゃぶだい集会には出て来られないような層にご参加いただけたので、それも成果です!
次回のちゃぶだい集会は3月に予定しておりましたが、コロナウイルスの予防のために延期となりました。次回の日程が決まりましたらまた市民活動情報サロンのホームページやFacebookでお知らせします!
ちゃぶだい集会Vol.10 エコとは自分を愛する暮らしかた
2019-12-31 地域ブログちゃぶだい集会市民活動情報サロン市民活動情報サロン過去の実績環境学習
ちゃぶだい集会Vol.10 エコとは自分を愛する暮らしかた
12月13日のちゃぶだい集会のタイトルは“エコとは自分を愛する暮らしかた”でした。
エコな生活は「手間をかけ」、「我慢する」かなり大変なものだというイメージが強いのではないでしょうか。今回の講座ではエコな生活を楽しみながら実践している筒井さんと長塩さんをゲストでお招きし、「手軽に」「楽しく」実践できることをお伺いしました。
はじめに筒井さんより、今回のタイトルの元になった、青森出身の民俗学者、故 田中忠三郎さんの「青森のBORO(ぼろ)」についてお話がありました。田中さんはたくさんの古着、古道具を集められた方で、「本物のエコとは『人を愛する気持ち』」という言葉を遺されました。
雪国、青森の冬は厳しく、暖かい衣服がないと暮らしていけません。そのため寒さから身を守ってくれる衣服は、命そのものでした。その衣服をデパートがなかった時代、服は自分で作らなければなりませんでした。麻を植え、育て、それを刈り取って糸にして布を織り、それから着物を作ります。服が破れたら家族のことを想い、継ぎ足し、継ぎ足し着ていました。ある人はそれを汚れた継ぎはぎだらけのボロ着物だと思うかも知れません。田中さんはそれをボロではなく人の優しさだと感じたことからこの言葉を遺された、という素敵なお話でした。
筒井さんが取り組まれている、Permanent Agricultureは「命をつなぐために地球上の資源を使おう」、「命がつながる永続性=循環」という考えなんだそうです。
例えば森は、枯れた木は菌が分解し、土に還り、また違う木の栄養になります。役割を終えたものがまた何かの次の命の糧になるように、植物も生き物も人も、何かに活かされて生きていて、無駄なものはなく、命が繋がっている…そんなお話でした。
そして実際にやっているエコな暮らしを紹介していただきました。
①お味噌は手前味噌
②お茶は茶葉で飲む
③茶ガラで掃除
④野菜は農家から
⑤お肉はジビエ
⑥火鉢・炭が好き
なぜこんな暮らしをしているのかというと、おいしいから、食料自給率は高くしたいけど、フードマイレージ(遠くから運んだり、エネルギーを使う工場で作られているかな)は低くしたいから、動物福祉を考えて「自分が動物だったら、ジビエがいいなと思う」と思うから、マイクロプラスチックの問題が気になるから、石油・石炭・ガスなどの資源は永続的ではないからなどという理由があるそうです。
徹底してやっているわけではないので、スーパーで野菜を買ったり、コンビニでお菓子を買ったりもするけれど、選ぶ基準は“自分にとって心地よいか”だそうです。無理していても続かないですしね。
筒井さんから、現代の人の多くは、欠乏感、無価値感、無力感、不安感、孤立感でいっぱいなっていないでしょうかという問いかけがありました。だから「お金さえあれば…」と思ったり、「環境問題なんて考えたくない」と思い、思考停止になっているのかもしれません。エコな選択をたくさん実践しなくても「食の背景を考えてみる」など、選べなくても想いを馳せることだけでも大切、というお話がとても心に残りました。
その後、筒井さん手作りのお味噌や長塩さん手作りの甘酒を飲み、会場はほっこりとした雰囲気になりました。参加者の方々も「野菜を干す」、「酒粕」、「麹」など様々なことを実践している方が多く、情報交換の場になりました。
年明けもちゃぶだい集会は続きます。
2月5日(水)19:00~20:30 テーマ『子どもの発達』
2月20日(木)13:30~15:30 テーマ『女性が気をつけたい婦人科の病気』
3月 テーマ『防災』
ご都合がよろしければ、ぜひお越しください!
ちゃぶだい集会Vol.8 多様な生き方働き方について
2019-12-30 ブログちゃぶだい集会市民活動情報サロン市民活動情報サロン過去の実績人権
去る10月25日(金)一般社団法人キャリアブリッジ 寺戸慎也さんをゲストにちゃぶだい集会を開催しました。
テーマは、多様な生き方働き方「働きがいと働けないについて考える90分」
ゲストから以下の内容について語ってもらい、参加者も交えた意見交換を行いました。
当日のスライドはこちら
1、自身のキャリア
2、キャリア形成に向けた働き方、生き方の提案
・「働きがい」の3条件
・「働けない」への3つの処方箋
3、就労を支援する立場としてキャリア形成のヒント
・ポゼッション(できること)、ビヘイビア(行動)、プレゼンス(姿勢)の3つの視点
・社会に出たらまず、ポゼッションを確立する(できるを増やす)
・それからプレゼンスについて考えていく
寺戸さんのお話の中で「生産性」という言葉が何度か使われました。参加者もそこに気持ちの部分で反応しているように見えました。人の生き方が生産と同じ概念で捉えられるということは人が機械のように生産を続ける存在と捉えることかもしれない。そしてそれは人としての尊厳に関わる問題なんだろうなと感じました。(荒川)
ちゃぶだい集会Vol.7「若者の社会復帰を支えるには」を開催しました
2019-11-13 ブログちゃぶだい集会市民活動情報サロン市民活動情報サロンお知らせESD人権
ちゃぶだい集会Vol.7 若者の社会復帰を支えるには
9月20日のちゃぶだい集会は、サロン・ド・ソワレの竹内宏一さん、officeドーナツトークの田中英俊さんをお迎えし、『若者の社会復帰を支えるには~虐待のアフターケアを考える~』というテーマでお話していただきました。
サロン・ド・ソワレをご存知ですか?
◎サロン・ド・ソワレとは
児童養護施設、乳児院、児童自立支援施設、母子生活支援施設などの社会的養護の施設には、様々な事情により家庭で暮らすことのできない子どもたちが生活しています。就職や進学で退所した子どもの多くは、頼る大人もいない状況の中で、自分の力で多くの課題に向き合わなければなりません。
サロン・ド・ソワレは、児童養護施設などの社会的養護のもとで育ったひとたちが、自由な時間に気軽にあつまり、うちとけあい、気持ちを軽くでき、生活上の相談もできる「親戚」のような居場所を目指し、また「実家」である社会的養護の施設等とともに施設退所者の支援について考えて行動しています。
大阪で唯一の公的な(虐待)アフターケア施設だったサロン・ド・ソワレが今年度で閉鎖になります。これを契機に、虐待アフターケアの必要性と大阪のアフターケアの現状を参加者同士で考えよう、というのが今回の主旨です。
- 子どもの虐待の現状とサロン・ド・ソワレについて(竹内さん)
子ども相談センターの相談人数を参考に、虐待数の増加について説明されました。また、児童養護施設など社会的擁護を受けている子どもたちは、基本的な生活スキルが低く、自己肯定感がたりないことも多くあるため、施設を出た後に自立できないケースが多々見られるそうです。そのため、一緒にご飯を食べたり、話を聴いたりするための居場所(サロン・ド・ソワレ)が7年間継続されてきました。大阪市の意向で、児童養護施設の退所年齢が20歳に引き上げられることに伴い、次年度以降は廃止となるそうです。虐待によるPTSDは、20歳で消えるものではなく、一生抱えて生きていく子どもたちのために、安心して社会生活を送るための居場所が必要なのではないでしょうか。今日は、そのことについて議論したいとの問題提起がありました。
会場からは、養護施設出身者の人権に関する問題や、社会人として働く中で生きるのがつらくなった時の話であったり、サロン・ド・ソワレの運営に関わる内容についての質問が寄せられました。
また、竹内さんから「親のケアも必要」という話や田中さんからアフターケアの考え方を今こそ変える時期に来ているとの話でまとめられました。
第二弾を開催します!
2019年11月20日(水)19:00-20:30
豊中市市民活動情報サロン(阪急豊中駅北改札前)
申し込み不要・参加費無料
関心のある方は、ぜひお越しください。
10代の支援を考えるシリーズ:上半期レポート
2019-09-21 ブログ市民活動情報サロン市民活動情報サロン過去の実績研修ESD人権
10代の支援を考えるシリーズ
2019年上半期に『10代の支援を考える』という4回シリーズの会を開きました。
様々な形で若者支援に取り組む現場の方々をお招きし、意見交換しました。
1回目の5月15日(水)は、豊中市くらし支援課の濱政さんと、一般社団法人 キャリアブリッジの白砂さんにそれぞれの10代の若者支援の取り組みを紹介してもらいました。
高校で不登校になってしまい、学校というセーフティネットから外れると社会から孤立してしまうリスクが高まるので、学校から社会への安定的な移行が必要というお話が印象的でした。
2回目の6月19日(水)は、吹田市のフリースクール ここの三科さんをお招きし、現場から見える不登校の実態についてお話頂きました。
最初に子どもYoutuberゆたぼんの動画を見ました。
ゆたぼんが小学校に行かなくなったわけや、子どもだけが乗れるピースボート船旅という夢などを語る内容です。不登校は不幸じゃないと語るゆたぼん。あなたはどう思いますか?
次に吹田のフリースクール、ここさんより理事長の三科元明さんからここに通う子どもたちや、保護者、スタッフの様子を聞きました。単なる学習支援だけでなく、居場所や生活文化体験なども大切にされており、この日もスパワールドに遠足に行ってきてからサロンに来て下さったとのこと!
お話の中で、三科さんが不登校になる子どものタイプについて3タイプに分けて説明されているお話がありました。「苦しいから不登校になっている層(人数が一番多い)」、「オルタナティブスクール(第3の学校と呼ばれる学校)などに通い、選択的に学校に行っていない層」、「ネグレクトなどの理由で、本人は行きたいのに家庭の事情で行けない層」という3タイプですが、なるほどなという分け方でとても参考になりました。
参加者からは、「自分の子どもが不登校になったら、どう声をかけますか」、「自分が不登校になったことがなかったので、話を聞いてみたかった」など、身に寄せた質問があり、参加者自身もフリースクールに見学に行ったことがある人が多く、関心の高さを感じました。
3回目の7月17日(水)は、一般社団法人 ドーナツトークの奥田さんをお招きし、“高校生マザーズ”というタイトルで若年層の妊娠について考えました。
若年層が出産を決意したと聞いたときに、「命を生み出すということは尊いことなので、まずは“おめでとう”と言って欲しい。その後どうするか一緒に悩んだらいい」というお話がありました。妊娠した高校生は家庭環境が複雑で、もしかしたら人生で自分でモノゴトを決めた初めての決断が、“出産する”ということなのかもしれません。
また中絶した高校生への心のアフターケアはできていない現状もあるそうです。
“高校生マザーズ”の中には、しんどい状況だけでなく、苦労して育てているけれどハッピーに生活しているケースもたくさんあり、それも知って欲しいというメッセージが印象的でした。
4回目の9月18日(水)は、大阪自殺防止センターの北條さんに“自殺”という重たいテーマでお話していただきました。“自殺”と聞くと「いじめが原因?」と思いがちですが、多い理由の一番は学業不振なのだとか。数々の相談に乗ってこられたご経験から、自殺を図ろうとする人の気持ちのお話、自死家族の苦悩、SNSを使った新しい相談の形、カウンセラーさんの心のケアなど知らない話がたくさんでした。
10代の支援シリーズは下半期も続けて行きます。
年内は、10/16、11/20、12/18で、全て水曜日の19~20:30です!ぜひ顔を出してください。
サロンdeちゃぶだい集会『子どもの居場所を考える~子どもの居場所調査研究報告会』
2019-07-14 地域ブログちゃぶだい集会市民活動情報サロン市民活動情報サロン過去の実績ESD人権
報告が前後しましたが・・・5/21(火)13:00~14:30『子どもの居場所を考える~』というテーマでちゃぶだい集会を行いました。
この日は、とよなかESDネットワークが、2018年度に豊中市と協働で行った「子どもの居場所づくりに関する地域資源調査・研究業務」の報告会と意見交換会を行いました。
はじめに子ども政策課の職員から、子どもの未来応援施策に基づき、子どもの育ちを支えていくための居場所づくりの必要性などを伝えていただいた後、昨年度の調査研究内容について、TENのメンバーから報告しました。
居場所がないと答えた子どもが4%存在することや、居場所があると答えていても相談者がいないことや不安な気持ちを伝えている「気になる子」が30%近くいること、夢がないと答えている子が30%いることなど、子どものアンケートから見えてきた実態をお伝えしました。また、学校内や地域での取り組みや他市の事例、今後こどもの居場所になり得る可能性のある施設などについても報告。地域全体が「子どもの居場所」になることを願って引き続き取り組んでいく旨をお伝えしました。
参加者は、市内に住む「子ども」に関わりのある活動をしている市民が多く、ほかに滋賀県、兵庫県からの参加もあり、他府県の事例紹介や日常の活動で感じていることなど、子どもに関するさまざまな意見が交わされました。
とよなかESDネットワークは、市の担当者とチームを組んで、市内各地で調査結果を報告し意見交換するキャラバン隊を結成し、今年度も仕組みづくりを進めています。
ぜひ、うちの校区で話して欲しい!という地域があれば、ご連絡ください。
サロンdeちゃぶだい集会「これまでのESDから未来のSDGsへ」
2019-06-29 地域ブログちゃぶだい集会おもろ荘プロジェクト市民活動情報サロン市民活動情報サロン過去の実績
ちゃぶだい集会 6/12(水)19:00~20:30
6/12(水)のちゃぶだい集会は『これまでのESDから未来のSDGs』をテーマに、TENの理事である井上さんからお話をしてもらいました。
最初にアジェンダ21の策定から豊中がESDに取り組むようになった経緯と、MDGs(ミレニアム開発目標)の達成について。その中で、SDGsという新たな目標が掲げられた経緯について解説がありました。
その後個人ワークを行い、それを小グループごと→全体で共有しました。
はじめに、関心のある社会課題とその課題解決に向けての現状での対策を挙げて、それにより「取り残されている人」はだれか。そこに関連するSDGsのゴールはどれかといったことを考えました。
参加者は学生からシニア層まで幅広く、多様な意見交換ができました。
SDGsのスローガンは「誰一人取り残さない」ですが解釈が難しく、ワークという形で改めて自分に引き寄せて考え直すことで、「世界の課題」を考えるきっかけになったのではないかと思います。
SDGsについては、引き続きテーマに取り上げ、日常の活動や日々の暮らしに落とし込めるように工夫していきたいと考えています。
次回は7月26日(金)19:00~20:30 テーマは『日々の暮らしから考えるSDGs~G20大阪市民サミットの現場から~』です。
6/25~26に開催予定の関西のNPO/NGO有志のサミットの報告&意見交換会をします!サミットについて知ってる人も、知らない人も関心のある方でしたら、どなたでもお越しください。
次々回も決めちゃいました。8月7日(水) 19:00~20:30 テーマは『身近な人と自分との平和を考える』です。人を尊重すること、自分を尊重することの 大切さを体験から学ぶ会にします!生きづらさを感じている方、対人支援をされている方、子育て中の方などにおススメです!