ちゃぶだい集会Vol.12 ママの健康、誰が守る ~女性が気をつけたい婦人科の病気~
2月20日のちゃぶだい集会は久しぶりに昼間の時間帯に行いました。
ゲストに卵巣がんを克服された、岡本美佐さんと女性支援を行っているNPO法人 ゆるんのメンバーをお迎えし、人にはちょっと聞きにくい、婦人科の病気について話しました。
はじめに、ゆるんの活動紹介として、ウェブサイトを通じた情報発信や、家庭間のさまざまな相談対応、自己表現・自己実現を目的とするサロン・交流会事業・ワークショップの案内や、岡本さんを応援することになった経緯の説明がありました。
ゆるんについて詳しくはこちら
次にゲストスピーカーである、岡本美佐さんが自身の体験談と卵巣がんについての説明をしてくださいました。
「卵巣がんはどのような病気なのか」、「どのように病気に気が付いたのか」をメインに話された後、参加しているメンバーで自由に質問や意見交換を行いました。
下記、出てきた質問や意見などの一部です。
■産婦人科には行きにくい
Q.どんな格好で行ったらいいのか。
→スカートが楽だが、病院によっては巻くタオルのようなものを貸してくれるところもある。
Q.自分に合ったお医者さんを見つける方法は?
→行く前にホームページで先生を調べたり、相性もあるのでいくつか周ったりするといい。
→人で行くのは勇気がいるので、みんなで行く日を決めたらどうか。
→産婦人科検診が進む社会になるように、市や企業と協働して取り組んでいくように働きかけたらどうか。
■手術のときの不安なことについて
Q.入院の際の金額、入院の間収入がなくなることへの不安、子どもの預け先、家族のこと、市のサポートや手続き、入院のための準備物等。
→入院前に病院に聞く、サポートのことは市役所や児童養護施設に相談
■男性の理解について
→性は多様なので、性について女性だから知っているとか、男性だから分からないというわけではないが、体の仕組みや考え方の違いからお互い無理解なこともある。お互いに歩み寄ることが大事ではないか。
病気の話はどうしても重い話になりがちですが、ゲストスピーカーの岡本さんが明るく話してくださったり、ゆるんのスタッフが参加者から声を拾いながら進行を進めてくださったことで、終始和やかな雰囲気で会が進みました。
「産婦人科に行きやすい社会にするにはどうしたらいいか」という問いから、人々の意識変革や、行政や企業との協働などアイディアが出ました。今回は「単なる知識共有だけでなく、性の話を気軽に身近にできる社会にするためのちゃぶだい集会にする」というねらいを定めていたのですが、、自分事から社会の事へ意識が向くような話題になって良かったなと思いました。
また夜のちゃぶだい集会には出て来られないような層にご参加いただけたので、それも成果です!
次回のちゃぶだい集会は3月に予定しておりましたが、コロナウイルスの予防のために延期となりました。次回の日程が決まりましたらまた市民活動情報サロンのホームページやFacebookでお知らせします!