6月11日
すこやかプラザにて、豊中市の協働事業市民提案プレゼンテーションが行われ、
「豊中市における協働の文化づくり」をテーマに発表いたしました。
一般参加者向けに用意された20ほどの椅子は、ほぼ埋まり、
審議委員8名が見守る中のプレゼンテーションとなりました。
私達からの内容は、具体的な事業提案というよりも、
市全体で協働がなかなか進まない現状そして、せっかくある制度が
上手く活用されていない現実を踏まえ、協働体質の市民、職員を
増やすための学びの場づくりを行うと同時に、しくみ全体を市と協働で
見直していきましょう、というものでした。
市民からの質問時間がなかったのは、とても残念でしたが、審議委員の
みなさんからは「我々も課題に感じている」「本来、我々委員がすべき
ことなのに、なかなか着手できていない。」「成案化したならば、ぜひ
一緒に取り組みたい」といった応援コメントをたくさん頂戴しました。
一方で「制度に乗らない協働も含めると、その数は膨大。すべての分析、
評価は可能なのか?」といった質問や、「そもそも行政がやるべき仕事。
それを市民目線で協働することは理想だけれど、市民団体が疲弊しないよう、
役割分担を明確にしていく必要があるだろう」といったアドバイスも
いただきました。
最後に、直田会長より「今まで、事業の提案しかなかったが、制度をつくる
当初から想定に入れていた『政策段階の提案』というものが出されて来たと
いうことは、豊中の協働も成熟期を迎えたと捉えていいだろう」と講評いただき、
締めくくりとなりました。
この制度ができて十数年。提案件数も右肩下がりで、昨年はゼロ。
今年も我々一件のみ。現役の審議委員の中には、市民提案制度そのものを、
今回初めて理解できたという方もおられ、市民が制度の理解困難になって
しまっている現実を、改めて実感しました。
成案化するかどうかの返事は7月。
どんな結果になったとしても、今後も「協働」について考え、学ぶ場を継続して、
「協働の文化」を作っていきたいと考えています。