【ちゃぶだい集会vol.71】「伝統文化「今様」を知り、体験してみよう」を開催しました

7月度のちゃぶだい集会は、京都発の伝統文化である「今様」を継承し、広める活動をされている「日本今様謌舞楽会」の向井さんにお越しいただきました。

まず、最初に今様の歴史などについてお話いただきました。今様は、今の気持ちを七・五調で詠み、それに合わせて舞うというものです。今でいう歌謡や、アイドルとも言えるかもしれません。平安時代に庶民から天皇までが夢中になりましたが、後白河法皇没後段々と衰退し詠われなくなりました。その後復活させて広め継承する活動されており、向井さんのお師匠さんが96歳というお年で全ての歌を覚えておられ今の詠まれているというお話には、何か芸術家の魂のようなものを感じました。
次に今様体験を行いました。七・五調が4回続く、今様の節に合わせて、マス目に実際に今の気持ちを埋めていただきました。むずかしく考えず、カタカナや英語でもOK。自分が詠みたいものであれば例えばクリスマスでも何でもいいですよとお声がけいただきました。

みなさん悩まれながらもそれぞれに、夏の暑さとかき氷だったり、キンキンに冷えたビールとお祭りの様子だったり、情景が浮かぶような歌をおもいおもいに作成しました。そして先生に詠んでもらったり、一緒に詠んでみたり、または扇子を持って先生の詠む歌に併せてみたり、実際に今様とはどのようなものなのかを体感する時間となりました。
後半は今日の感想を共有し、どうしたら伝統文化を残していけるのかということついて意見交換を行いました。「はじめて今様のことを知り、もっと興味が沸いた。」「実際にやってみたことが面白くて、まずは楽しむということが大事なのではと思った」「もっと歌を詠んでみたくなった、コンテストがあったらいいのにな」等のお声がありました。
暑い中、ご参加いただきありがとうございました。向井さんも無理言って衣装を着ていただき、みんなで楽しめるようにと扇子もたくさんご持参いただいてありがとうございました。
「豊中の伝統文化って何かありますか?」との問いをきっかけに独自の盆踊りがあることを知りました。何かご存知でしたらまた教えてくださいね。
またのご参加お待ちしております。



